ママ薬剤師が選ぶ!実務で役立つおすすめ薬剤師向け書籍5選!

薬剤師をしているaspirinです!今回は、薬剤師のお仕事をするなかで、私が実際に参考になった、役に立ったおすすめの薬剤師向け書籍をご紹介したいと思います。

こんな方に記事を見てほしい!
  • 調剤薬局や病院などで薬剤師として実務に携わっている方(特に新人さん)
  • 薬学部生(特に臨床実習を行っている薬学部5年生)
この記事を見てわかること!
  • 実務で役立つ書籍がわかる!
aspirin
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私の紹介になりますが、調剤薬局や病院で勤務経験があります。2022年で薬剤師10年目です。

書籍の著者や内容等は、この記事を書いている当時の情報に基づいてまとめています。

医薬品情報を調べる際は、どんなツールを使えばいいの?

薬剤師が医薬品情報を調べる際には、添付文書、インタビューフォーム(IFと省略)、書籍、インターネット、論文などをツールとして使うことができます。

添付文書やIFは、医薬品情報を調べる上で基本のツールです。

薬学部生
薬学部生

添付文書やIFに書かれていないことを他の医療スタッフから質問された場合、どんなツールを使えば良いでしょうか?

aspirin
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書籍やインターネット、論文などのツールを使います。

薬学部生
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インターネットが一番手軽に調べることができるのでよく参考にしています。

インターネットの場合は、アクセスしやすいですが、様々な情報が錯綜しています。正確な情報なのかを確かめるために、その情報の内容や出所をしっかり吟味しなければなりません。

薬学部生
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論文検索したら、内容をそのまま信用していいかな?

論文の場合は、比較的新しい情報が載っているものがありますが、日々情報が更新され続けているものもあります。論文の日付や掲載雑誌についてチェックしたり、論文の内容自体を精査する必要があり、調べるのに時間がかかります。

aspirin
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私は臨床現場で書籍を使うことが多いです。

書籍の場合は、蓄積された一定のエビデンスに基づいて情報が述べられていると思いますし、自分が愛用している本であれば、すぐに調べやすいことが良い点だなと感じています。

もちろん、書籍で情報を探せない場合は、インターネットや論文などを用いて情報を探します。また、インターネットや論文でも見つからない場合は、最終手段としてメーカーのお客様相談室へ電話することもありました。

aspirin
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情報を調べるツールによって一長一短ありますので、状況により使い分ける必要がありますね。

次からは、私が実際に使って良かったおすすめ薬剤師向け書籍をご紹介します。

実務で役立つおすすめ薬剤師向け書籍【小児科編】

実践 小児薬用量ガイド

監修:甲斐 純夫、加賀谷 肇、佐藤透
編集代表:田中 文子
発行人:武田 正一郎
発行所:株式会社じほう

薬効順に小児薬用量を調べることができる書籍です。

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小児科の処方箋を扱う方に特におすすめです!

体重あたりの小児薬用量(薬によっては年齢別の小児薬用量)、薬効薬理、注意事項などがコンパクトにまとめられています。添付文書から調べることが可能な情報ばかりですが、スピードが求められる業務のなかで、すぐに必要な情報を調べることができるこの書籍はありがたい存在です。

書籍の大きさは手のひらサイズなので、白衣のポケットにしまえます。

私の場合、小児科の処方箋鑑査の際に、大変お世話になりました。小児に適応症がある薬なのか、処方箋の薬用量は合っているか、特別に注意する事項はあるか、などをこの書籍で調べていました。

全国30こども病院の与薬・服薬説明事例にもとづく 乳幼児・小児服薬介助ハンドブック

監修:五十嵐 隆
編集:日本小児総合医療施設協議会(JACHRI)
発行人:武田 正一郎
発行所:株式会社じほう

乳幼児や小児への服薬アドバイスの際に必要な情報が載っています。

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小児科の処方箋を扱う方に特におすすめです!

薬の色・味・におい・添加物、服薬拒否事例の詳細、薬と一緒に混ぜて良い食品、薬と一緒に混ぜてはいけない食品、与薬時に行った具体的な工夫などについてまとめられています。

私の場合、子供の服薬を介助する親御さんへ薬の説明をする時に使っていました。親御さんからご質問を受ける例としては、「この薬はどんな味がするのか?」「薬をジュースに混ぜて飲んで良いか?」「どのような工夫をして薬を飲ませたら良いか?」といった内容でした。そのような質問を受けるたびに、この書籍が役立ちました!

実務で役立つおすすめ薬剤師向け書籍【腎臓内科編】

腎機能別薬剤投与量 POCKET BOOK

監修:秋澤 忠男、平田 純生
編集:日本腎臓病薬物療法学会
発行人:武田 正一郎
発行所:株式会社じほう

薬効順に腎機能別薬剤投与量を調べることができる書籍です。

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高齢者や腎臓内科の処方箋を扱う方に特におすすめです!

通常の薬用量に加え、腎機能別の薬用量、透析性の有無(透析することによって薬が体内から除去されるかどうか)についてまとめられています。薬効順に一覧でまとまっていますので、薬用量が調べやすいです。ポケットサイズなので、持ち運びに便利です。

私の場合、腎機能が低下している高齢者や慢性腎臓病を持っている方の処方箋鑑査によく使っていました。また、腎機能に合った薬用量について、医師からご相談を受けることがよくあり、そんなときにこの書籍が活躍しました。

実務で役立つおすすめ薬剤師向け書籍【注射薬・配合変化編】

注射薬配合変化Q&A-根拠でわかる注射・輸液配合時の自己防止対策-

監修:東海林 徹、松山 賢治
編著:阿南 節子
発行人:武田 正一郎
発行所:株式会社じほう

代表的な注射薬の配合変化について、初心者向けにわかりやすく書かれている書籍です。
*配合変化とは:2種類以上の注射薬を混ぜたときに起こる変化のこと。

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病院勤務であれば、注射薬を扱うことが多いと思います。

病院勤務を始める方、病院での臨床実習を始める薬学部生に特におすすめです!

注射薬の配合変化のケースやその原因、配合変化を避けるための対策について、Q&A形式でまとめられています。代表的なケースがまとまっていますので、これらを押さえれば、臨床現場で必要な配合変化の知識を身につけることができます。

私の病院勤務時代、ある注射薬同士を混ぜていいのかどうかについて、処方箋鑑査を行う機会が多くありました。また、医師や看護師から注射薬の配合変化について、問い合わせを頂くこともありました。事前に注射薬の配合変化を知り、理解していれば、処方箋鑑査や問い合わせ対応をスピーディーに行うことができます。そういった勉強目的でこの書籍を使用していました。

実務で役立つおすすめ薬剤師向け書籍【薬物動態編】

薬物動態を推理する55Question 一歩踏みこんだ疑義照会と服薬指導のために

著者:菅野 彊
監修者:小西 廣己
発行者:小立 鉦彦
発行所:株式会社南江堂

薬物動態(薬の動き)を推測、効果を測ったり、副作用を予測することについて、実践方式でノウハウを理解できる書籍です。

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薬局や病院で勤務している方、臨床実習を始める薬学部生に特におすすめです!

薬物動態の考え方を用いて、臨床現場で発生する疑問点や質問に対しての答えを導き出します。それらを疑義照会、患者さんへの説明やアドバイスに生かすことができる内容となっています。全部で55個のQuestionで構成されています。

私自身、薬物動態を理解することで、薬の動き、効果や副作用の予測をすることが可能になりました。これらは、安全で効果的な治療を遂行するための援助に役立ちます。知識として、知っていて損はない内容です!

最後に

実務で役立つおすすめ薬剤師向け書籍5選について、まとめてみました。

特に初心者向けや実務ですぐに調べることができる書籍を中心にご紹介しています。

薬剤師として働き始めたけど実務向けの勉強がしたい、実務ですぐに使える本が欲しいなど、そういったときにこの記事が参考になりましたらとても嬉しいです。

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