授乳中にママが薬を使うとき「赤ちゃんに影響はないだろうか?」と不安になる方は少なくありません。医療従事者に相談するのが最も確実ですが、すぐに聞けない場合もあります。
そんなときに役立つのが、授乳中の薬についてまとめられた書籍や情報サイト、データベースです。本記事では、授乳中の薬の影響について調べたいときに役立つ情報源をご紹介します。
はるこの記事は次のような方におすすめ!
・授乳中のママとそのご家族
・授乳中の薬による影響について調べたい方
授乳中の薬による影響を調べる方法
授乳中の薬を調べるには、医療従事者に相談する方法と、書籍や情報サイトなどを活用して自力で調べる方法の2つがあります。
医療従事者に相談する


授乳中の薬について迷ったときに、頼りになる身近な存在が医師や助産師、薬剤師、看護師などの医療従事者です。
これらの医療従事者は、以下の要素について総合的に判断したうえで適切なアドバイスをします。
- 薬が母乳にどれくらい移行するか
- 赤ちゃんに影響が出る可能性はあるか
- より安全な代替薬があるか
また、薬の種類や量、使用するタイミングなどによって赤ちゃんへの影響が異なるため、自己判断が難しい場合もあります。
「授乳中だけど、この薬は飲んで大丈夫?」と思ったら、まずはかかりつけの医療機関に所属する医療従事者に相談してみましょう。
また、授乳中の薬について相談する窓口として「妊娠と薬外来」「妊娠と薬情報センター」があります。
全国47都道府県の拠点病院には「妊娠と薬外来」が設置されており、対面で妊娠・授乳中の薬について相談ができます。相談の対象は妊娠中・妊娠を希望する女性本人で、利用するにはWeb問診システムからの申し込みが必要です。
国立成育医療センター内に設置されている「妊娠と薬情報センター」では、電話またはオンラインで授乳中の薬について相談ができます。相談の対象は出産された方で、利用するには事前予約が必要です。
自力で調べる


授乳中の薬について医療従事者にすぐに相談するのが難しい場合は、次のような情報源を使って自力で調べてみましょう。
- 書籍
- 情報サイト
- データベース
書籍はやさしくまとめられていて読みやすいですが、出版後に発売された新しい薬は載っていません。一方、情報サイトやデータベースは、更新が早く、新しい薬にも対応しやすいです。
ただし、どの情報源も国によって判断基準が異なる場合があり、同じ薬でも評価が違うことあります。
可能であれば、ひとつの情報だけに頼らず、複数の情報を見比べましょう。最終的には、医療従事者に確認できるとより安心です。
自力で調べる方におすすめの情報源
書籍や情報サイト、データベースを活用すれば、授乳中の薬について自分で調べられます。ただし、書籍とデータベースは医療従事者向けであるため、一般の方にとって理解が難しい部分もあるかもしれません。
情報サイト「妊娠と薬情報センター」
「妊娠と薬情報センター」では、授乳と薬に関する情報を発信しています。
以下の情報についてわかりやすくまとめられており、一般の方でも理解しやすい内容となっています。
- 「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」の一覧(50音順)
- 「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」の一覧(薬効順)
- 「授乳中の使用には適さないと考えられる薬」の一覧
- 授乳中のお薬Q&A
書籍「授乳婦と薬」


| 編著 | 一般社団法人 東京都病院薬剤師会 |
| 出版社 | 株式会社じほう |
| 発売日 | 2023年9月 |
| 販売価格 | ¥6,380(税込) |
| 判型 | B5 |
| ページ数 | 424ページ |
| 出版社のウェブサイト | https://www.jiho.co.jp/ |
以下の情報が、各薬剤ごとに科学的根拠に基づいてまとめられています。
- 添付文書(薬の箱に付いている説明書)に記載されている情報
- 薬物動態(Tmax・Cmax・T1/2・AUC・血漿蛋白結合率・吸収率・分子量など)
- 母乳への移行性
- 赤ちゃんへの影響
- 報告されている副作用
- 国内外の文献での評価
- 参考文献
評価の根拠となっている文献は、以下に示すとおりです。
- Briggs Drugs in Pregnancy and Lactation 12th edition(Briggs GG, et al)
- Hale’s Medications & Mothers’Milk 2023 20th edition(Hale T.W, et al)
- Drugs and Lactation Database(LactMed®)
データベース「LactMed®」
「LactMed®」の正式名称は「Drugs and Lactation Database」です。授乳期の薬の安全性情報をまとめたデータベースで、米国NIH(National Institutes of Health、米国国立衛生研究所)が情報を提供しています。
母乳への移行性や赤ちゃんへの影響、報告されている副作用、ママの体への影響、代替可能な薬などが、科学的根拠に基づいて整理されています。
薬の成分名で検索すれば必要な情報にすぐアクセスでき、しかも無料で利用可能です。英語表記のサイトですが、Google翻訳を使えば、日本語で閲覧できます。
まとめ


本記事で紹介した、授乳中の薬による影響を調べるための情報源は、以下のとおりです。
- 情報サイト「妊娠と薬情報センター」
- 書籍「授乳婦と薬」
- データベース「LactMed®」
ひとつの情報だけで結論を出すのではなく、複数の情報を組み合わせれば、より正確な判断につながります。
最終的な使用の可否については、赤ちゃんの状態やママの体調も踏まえて、医師や助産師、薬剤師などの医療従事者と相談しながら決めると良いでしょう。
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