
赤ちゃんの頭のゆがみが気になる…
このような悩みを抱えている方はいませんか?
赤ちゃんの向き癖や抱っこの仕方など、外部からの圧力により、頭の形がゆがんでしまうケースがあります。症状を悪化させないためには、早い段階で発見し、適切に対処しましょう。
本記事では、頭のゆがみの原因やゆがみの種類、頭のゆがみ対策について、わかりやすく解説します。



この記事は次のような人におすすめ!
・赤ちゃんの頭のゆがみが気になる人
・頭のゆがみ対策が知りたい人
頭のゆがみの原因とは
赤ちゃんの頭のゆがみの原因には、「病的なもの」と「外部からの圧力によるもの」の2つに分けられます。
病的なもの
脳の成長に対応できるように、赤ちゃんの頭の骨は7つのパーツに分かれています。頭蓋縫合早期癒合症(ずがいほうごうそうきゆごうしょう)とは、頭の骨が本来よりも早くくっついてしまうことで起こる病気です。その結果、頭の形がゆがんだり、頭の中の圧が高くなるケースが見られます。
手術などの適切な処置が遅れると、脳や運動機能に影響を及ぼす可能性があります。そのため、できるだけ早期に発見し、対処することが大切です。


外部からの圧力によるもの
もう一つの原因は、向き癖や抱っこの仕方など、外部からの圧力によるものです。外部からの圧力による頭のゆがみは、位置的頭蓋変形と呼ばれます。


ゆがみが進行すると、耳の位置や顔面も左右非対称になるケースもあります。そのため、外部からの圧力による頭のゆがみであっても、早期発見し、適切に対処しましょう。
頭のゆがみは3つのタイプに分けられる
外部からの圧力による頭のゆがみは、「斜頭症」「長頭症」「短頭症」の3つに分けられます。それぞれどのような症状なのか、見ていきましょう。
斜頭症
斜頭症とは、後頭部が斜めにゆがみ、左右非対称になる頭の骨の変形です。


出典:【医師監修】0歳児の頭の形ってゆがんでいる?原因や対策、治療法を紹介 | 赤ちゃんの頭のかたち相談室
長頭症
長頭症による頭のゆがみは、頭の前後幅が横幅よりも異常に長くなるのが特徴です。また、後頭部が突き出して見えます。


出典:【医師監修】0歳児の頭の形ってゆがんでいる?原因や対策、治療法を紹介 | 赤ちゃんの頭のかたち相談室
短頭症
短頭症とは、後頭部が丸くならず、平らになっている状態を指します。この頭の形は、絶壁ともいわれます。


出典:【医師監修】0歳児の頭の形ってゆがんでいる?原因や対策、治療法を紹介 | 赤ちゃんの頭のかたち相談室
気になる頭のゆがみ、どう対策する?
赤ちゃんの頭のゆがみが外部からの圧力による場合は、次の対策を取り入れてみましょう。
寝かせ方を工夫する
同じ向きで寝続けないように、日常のなかで工夫してみましょう。たとえば、右側に向く癖がある場合は、左側から話しかけたり、おもちゃで赤ちゃんの注意を引くなどします。また、授乳のたびに、頭と足の位置を交互に入れ替えてみましょう。


うつ伏せの姿勢をとる
頭にかかる圧力をやわらげるために、うつ伏せの姿勢をとってみましょう。目安は1日2~3回、1回につき3~5分です。


ただし、顔を自分で動かせない時期のうつぶせ寝は、窒息のリスクがあるため、大変危険です。寝かしつけの際は、仰向けの姿勢をとるようにしましょう。
ヘルメット治療を検討する
頭のゆがみ対策として、ヘルメット治療という選択肢もあります。オーダーメイドのヘルメットを一定期間装着し、赤ちゃんの頭の形を正常な形へと導きます。
我が家の息子は、ヘルメット治療用の「クルム」を装着し、頭のゆがみの改善に取り組みました。


ヘルメット治療の費用やスケジュールについては、別の記事でまとめています。クルム使用前後で頭の形がどう変化したのか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
頭のゆがみに気づいたら、まずは相談しよう
赤ちゃんの頭のゆがみの原因は、「病的なもの」と「外部からの圧力によるもの」の2パターンです。外部からの圧力による頭のゆがみは、向き癖や抱っこの仕方などが影響しています。この場合の頭のゆがみ対策として、「寝かせ方を工夫する」「うつ伏せの姿勢をとる」「ヘルメット治療」が挙げられます。
頭のゆがみに気づいたら、かかりつけ医に相談したり、赤ちゃんの頭のかたち相談室を利用してみましょう。赤ちゃんの頭のかたち相談室では、専門スタッフによる無料相談が可能です。必要に応じて、専門病院の紹介や受診方法をご案内します。
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