【薬剤師&保育士ママ伝授】保育園へ見学に行こう!見学のポイントや選び方は?

秋になると、4月からの保育園の入園申し込みが始まる自治体が多いのではないでしょうか?

4月入園に向けて保育園探ししなきゃ。どこに注目して決めたらいいかなぁ?

このお母さんのように保育園を選ぶとき、最初はどこに注目していいかわからないですよね。

まずは、家から現実的に通える範囲の保育園をいくつもピックアップして、見学にいきましょう!複数見学したほうが、比較検討できてオススメです。

そこで、今回は以下の内容についてまとめました。

この記事でわかること
  • 【一般的】保育園見学のポイント
  • 【薬剤師視点】保育園見学のポイント
  • 【保育士視点】保育園見学のポイント
  • 【ママ視点】わたしの保育園の選び方

薬剤師&保育士のダブルライセンスを保有する1児のママであるわたしが、みなさまに保育園見学のポイントや選び方を伝授!自身の子どもが通う保育園での実例を交えて説明しますので、よりリアルにイメージできるかと思います。

目次

これだけでも要チェック!保育園見学のポイント

まず、保育園を探すにあたり、目星を付けている保育園が認可保育園なのかどうかを確認しましょう。認可保育園と認可外保育園の違い、一般的な保育園見学のポイントをご説明します。

認可保育園と認可外保育園の違い

認可保育園は、国が定めた基準に基づき運営されている保育施設です。保育士の配置基準、園の広さ、設備等の基準を満たすことで認可を受けることができます。主な違いを以下の表にまとめました。

スクロールできます
認可保育園認可外保育園
運営基準国の基準を満たす国の基準を満たしていない場合もある
保育料自治体が一部負担するため安い
自治体が定めた保育料の基準にのっとり決定
自己負担が多い
園によって保育料が異なる
入園方法自治体に入園申請する保育園に直接入園申請する
はる

認可外保育園は、独自のカリキュラムを用意している点が特徴的。

【一般的】保育園見学のポイント

  • 住所
  • 交通手段
  • ベビーカー、自転車、自動車を置くスペースの有無
  • ベビーカー置き場を利用できる上限の年齢

【薬剤師視点】保育園見学のポイント

衛生管理や健康管理に着目

子どもは免疫力が低く、月齢が低いほど感染症にかかるリスクが高いです。さらに、アレルギーやアナフィラキシー、食中毒、体調不良など、子どもに起こりうるリスクを考えなくてはなりません。そのため、薬剤師として、保育園の衛生管理や健康管理について着目しています。

衛生管理の具体的なポイント

保育室の環境

保育室は、温度、湿度、明るさ、清潔さが保たれていなくてはなりません。

実際に見学した際に、心地よく子どもが過ごすことができるのか?日頃から清掃がされているか?という視点で保育室の中を見てみましょう。

オムツ替えの環境

保育園の設備等の事情により、オムツ替えの場所が園によって異なります。

子どもの保育園

かつて通った保育園では、保育室でオムツ替えが行われていました。一方、現在子どもが通う保育園では、トイレで行っています。前者の保育園のように皆から見えてしまう環境でのオムツ替えは、プライバシーや衛生面において、個人的に懸念がありました。

どのような環境でオムツ替えが行われているのか、プライバシーや衛生面を意識しているかについて、確認しておきましょう。

食中毒の対応

食中毒が発生した場合に備え、食中毒発生に関する対応マニュアルの作成や対応訓練を行っておくことが望ましいとされています。

食中毒マニュアルの有無について、職員がどのような意識を持って食中毒対策に取り組んでいるか、職員に話を聞いてみるといいでしょう。

手洗い・消毒

感染症の予防の一つとして、手洗いと消毒は基本となります。

子どもの保育園

子どもの保育園では、子どもに手洗いや手指消毒を指導してくださったおかげで、家でも習慣づけることができました。

このように自身を清潔に保つための指導が行き届いているかもポイントです。また、保育で使用する備品や玩具が定期的に消毒されているか確認しましょう。

健康管理の具体的なポイント

子どもの健康管理

安定した保育を行うためには、子どもの健康管理は欠かせません。

子どもの保育園

子どもの保育園では、健康状態や検温の確認を毎日行っています。また、歯科や内科健診の結果を報告、共有しています。

こうした健康管理のための取り組みについて確認しておきましょう。

体調不良等の対応

保育中に体調不良や傷害が発生した場合に、保護者への連絡、医師へ相談したうえで適切な処置を行うなど、子どもの状態に応じて、対応が求められています。

子どもの保育園

子どもの保育園では、子どもに体調変化があった場合、わたしや夫に連絡がいくようになっています。

こうした体調不良時の対応や連絡方法について確認しておきましょう。

感染症対応

保育園に通っていると避けて通れないのが感染症です。感染症対応として、以下4つに分類しました。実際にこうした対応がとられているか、確認しておきましょう。

  • 感染経路別の対策
  • 予防接種歴や感染症歴の把握
  • 感染症の疑いのある子どもへの対応
  • 出席停止期間の遵守

それでは、一つずつ説明していきます。

感染経路別の対策

感染経路には、飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染、血液媒介感染、蚊媒介感染が挙げられます。感染経路別に対策することが、感染症対策の基本です。具体的な対策の例を以下にまとめました。

飛沫感染:換気を行う、咳やくしゃみを人に向けない
空気感染:水痘や麻疹など空気感染する感染症が疑われる子どもは、別室で保育し、換気を行う。
接触感染:手洗いの徹底
経口感染:食中毒の原因となることから、食材を衛生的に取り扱い、適切な温度管理を行う。
血液媒介感染:血液に触れるときには、使い捨て手袋を着用し、手袋を外した後は手洗いをする。血液等が触れた場所は消毒する。
蚊媒介感染:水辺は蚊が繁殖しやすいため、水たまりを作らない。蚊の発生しやすい場所に立ち入る際は肌を露出しないような服装を着用する。

予防接種歴や感染症歴の把握

保育園は、子どもの予防接種歴や感染症歴を把握しなければなりません。その後、新たに予防接種した場合や感染症にかかった場合には、ご家族から保育園に報告してもらい、情報共有します。

子どもの保育園

子どもの保育園では、年に2回行われる健康調査票に「予防接種歴」「感染症歴」を記載することになっており、定期的に情報共有をしています。

感染症の疑いのある子どもへの対応

感染症の疑いのある子どもがいた場合、保護者へ連絡するとともに、消毒や別室で保育を行うなど、適切な処置を施します。また、他の保護者にも情報を提供し、経過観察するよう理解を求めます。

子どもの保育園

子どもの保育園では、感染症が発生した場合、廊下にその旨を掲示。また、連絡帳にも記載するなど、注意喚起の対応をとっています。

また、発熱時には、お迎えがくるまで別室で保育を行うなど、感染対策がとられていました。

出席停止期間の遵守

学校感染症に定められた感染症にかかった場合、学校保健安全法に基づいた出席停止期間を遵守します。出席停止期間が定められている感染症、登園届や登園許可証が必要な感染症について、必ず確認するようにしましょう。

アレルギー対応

アレルギーのうち、特に食物アレルギーやアナフィラキシーは注意。アレルギー食材を誤食し、その結果、食物アレルギー、アナフィラキシーを引き起こしたことによる事故が新聞でたびたび報じられています。

子どもの保育園

子どもの保育園では、食物アレルギー児は他の子どもとは異なる別色のエプロンをつけて区別する、献立表を前月末には公表し保護者が確認するなど、対応がなされていました。

アレルギー対応として、子どもの状況により生活管理指導表を活用する場合があります。

生活管理指導表とは

保育園生活を送るうえで、アレルギーについて特別な配慮や管理が必要となった場合に、生活管理指導表を医師が作成。生活管理指導表に記載された情報を保護者・医師・保育園の3者が共有する目的で活用されます。

アレルギー疾患の種類

食物アレルギー、アナフィラキシー、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎に分けられます。

与薬対応

薬を与える必要性がある場合、保育園で与薬対応が可能かどうか確認しましょう。

子どもの保育園

子どもの保育園は、医師が処方した薬であれば与薬対応が可能でした。保護者が与薬依頼票(処方元、薬の名前、使用方法等)を記載し、保育園に提出します。

保育園での与薬が難しい場合どうする?

例えば、飲み薬であれば1日3回ではなく、自宅で対応できる1日2回へ飲み方を変更するなど、医師に相談しましょう。

【保育士視点】保育園見学のポイント

保育者に着目

保育者の配置人数に加え、保育者の働き方や子育て支援に積極的であるかどうかについて、保育士として着目しています。ここでいう「保育者」は、保育士と保育補助を合わせた総称です。

保育者の具体的なポイント

余裕を持った人員確保

子どもに余裕をもって接するためには、保育者の人員確保がポイント。国の基準である配置人数を満たしていても、業務量と比べたら人員がまだまだ足りない場合が多いです。配置人数に余裕を持たせている保育園であれば、なお良いでしょう。

保育者の適正な業務量

「保育者が適正な業務量を与えられているか?」を保護者が判断することは難しいです。一つの判断基準として、保育者が笑顔でリラックスして仕事ができているかに注目してみましょう。

過剰な業務量を強いられている場合、疲弊し、笑顔が減ります。子どもが笑顔でいるためには、保育者が笑顔で保育を行う必要がありますよね。

子育て支援の積極性

保育園は子どもを預かるだけでなく、子育て支援も求められています。育児相談や園庭開放など、そのために時間を設けている保育園があります。具体的にどのような子育て支援を行っているか、確認してみましょう。

子どもの保育園

わたしが子育てで迷ったとき、保育園の先生に親身に相談にのってもらえて安心しました。家族以外に相談できる人が保育園という身近な場所にいると心強いですよ。

保育園に教育要素を求める?

英語教育や知育教育に力を入れてくれる保育園は魅力的に感じますよね。遊びだけでなく、しっかり教育してほしいという気持ちはよくわかりますが、実は保育園は児童福祉施設であって、教育施設あるいは学校ではありません。

我が家はこう考えた!

我が家は、保育園は「遊びを通した経験を積んで成長する場所」塾は「幼児教育を行う場所」というように、分けることにしました。

塾で学んだことは、自宅で復習するなどフォローしています。お金はかかるかもしれませんが、生活にメリハリがでて、子どもがのびのび過ごせるようになっているなと感じています。

保育園の教育を否定するわけではありませんが、通う園にたまたま教育要素があったらラッキーぐらいな考えでいいかなと個人的に思います。

【ママ視点】わたしの保育園の選び方

1つ目の保育園は認可外保育園でした

優先順位の低い求職中での認定に加え、11月からの年度途中のため、近所の認可保育園は空きがない状況。そこで、空きのある認可外保育園で探すことにしました。

1つ目の保育園にした決め手は?

  • 認可外保育園ではあるが、市の補助があるため保育料の自己負担が減ること
  • 現実的に通える範囲内であったこと
  • 園内の雰囲気が明るく、良い印象であったこと

当時の在園児数が約150名と大所帯。0歳児クラスだけで3クラスあり、計17名の受け入れ枠があります。受け入れ枠が多いため、余裕で空きがあり、我が家はその恩恵を受けることができました。子どもが多いことから、園内は活気があって、賑やかな印象。

認可外保育園ならではの特徴はあった?

わたしのなかの決め手ではありませんが、保育中に習い事ができるのが売りの保育園でした。2~3歳児クラスから水泳、英語、ダンスを学ぶことができます。こういった特徴は、認可外保育園ならではですね。

2つ目の保育園は認可保育園でした

1つ目の保育園から2つ目の保育園に変更したきっかけは?

ずばり、引っ越ししたことです。現在の自宅から1つ目の保育園まで大人の足で15~20分。自転車で送迎することもできますが、わたしが妊婦であったため、自転車の使用を避けていました。そうした事情から徒歩圏内で通えて、自宅から近い保育園を探すことにしました。

2つ目の保育園にした決め手は?

  • 現実的に通える範囲内(自宅から徒歩5分以内)であったこと
  • 3歳児から保育無償化の対象となる認可保育園であったこと
  • 園内の雰囲気が明るく、良い印象であったこと
  • 受け入れ人数が少なく、じっくり子どもを見てくれそうだなと感じたこと

1つ目の保育園とは打って変わって、小規模の保育園です。在園児数は約60名ほど、0歳児の受け入れ枠は6名。知り合えるお友達の数は少ないですが、その分、子ども一人一人にしっかり向き合ってくれる印象でした。

幸運にも当選しました

幸運にも近所の認可保育園に空きがあり、役所に出向いて即申し込み。どうやら競合したようですが、我が家の優先順位が高かったため、見事当選することができました。

1つ目の保育園と比べて、教育要素はありません。遊びを通して経験を積ませてくれるような、いたって普通の保育園に通わせたかったので満足しています。

共通した決め手は立地と園内の雰囲気

立地

送迎を含めた朝や夜のルーティーンを想像してみましょう。送迎時間をより省くために、好立地の保育園を選ぶのがオススメ!

園内の雰囲気

見学した際に子どもの様子や先生の仕事ぶりをよく観察してみましょう。活気のある保育園は子どもが伸び伸び過ごせている証拠。これは、実際に見学に行かないと知ることができません。

最後にメッセージ

今回は、保育園見学のポイントや保育園の選び方についてまとめました。

すべてのポイントを見学で確認することは難しいかもしれません。基本的な情報は園のパンフレットや資料に網羅されているはず。そこに書かれていないことや絶対に把握しておきたい点を直接確認したり、質問してみましょう!

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